今年のチャレンジ   

2006年 01月 08日

 毎年、仕事上で何か新しいことを試みることにしている。
焼酎造りでは、結果を評価できるまでに時間がかかるものなので、決まって1月~2月に実行することが多い。
過去も『兼八』の礎となった、はだか麦で焼酎を造ってみたり、酵母を培養してみたり、蒸留操作を変えてみたりなど。

今年は、JA国東(くにさき)様のご協力を得て、米麹で麦焼酎を造ります。
麹造りは、1月11日から始めます。

『何で米麹なの?』と思われる方が多いかと思いますので、経緯を書きます。

昨年7月に杜氏補佐となった鶴田に、「来年、自分らしい焼酎を造ってみる?」と聞いた私の一言から始まりました。

彼は、「是非、やらせてください。」と言ったが、その時は、何のプランも無かった。
それから、仕事の合間などでプランを検討した。
普通に麦、芋、突拍子もない原料など…。

でも、全部『自分らしさ』という点で引っ掛って、「それって、自分らしいかなァ?」と言って白紙に戻る。
本当は、『自分らしさ』は、原料で決めるものではなく、造り(技術)で決まるものとわかっているのだが、何かしっくり行かなく、「それって、自分らしいかなァ?」と言って白紙に戻していた。

ある時、何故か土地の話になり、鶴田と蔵人の尾立(2人とも国東)のおじいちゃんは、田を所有しており、麦ではなく、米を作っているらしい。
「んっ?」「それにしよう!!」
私自身も蔵に入ってから、麦麹しか造ったことが無かったので、米麹にとても興味が沸いてきた。

しかし、その時は10月。時間が無い。どうやって入手し、どこで精米すれば良いのだろう?
早速、以前、大分県農政部にいたことのある義兄に電話し、JA国東の方にアポをとってもらい、鶴田と2人でJA国東へ出かけた。予想以上に話は進み、精米業者も紹介していただいた。

その帰り、国東町にある、清酒・西の関 萱島酒造様へお伺いした。
アポなしにも拘わらず、萱島社長に国東の米について、いろいろ教えていただいた。

その米が、先日搬入された。『17年産 JA国東 ヒノヒカリ』

この米が、麹に適するのか否か、また、焼酎にどんな風味をもたらすのか実はわかりません。
しかし、情熱と技で取り組めば、きっと、飲まれた方の印象に残る焼酎になり、彼らや私を成長させてくれる焼酎になると信じています。
(大げさかな?)

<今考えているスペック>
麹米:17年産 JA国東 ヒノヒカリ
種麹:河内白麹菌
掛け:佐賀県産はだか麦
酵母:協会2号ベース(まだ、迷っています。麹を見て決めます。)


四ッ谷酒造五代目

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by shochuya | 2006-01-08 14:05 | 蔵・焼酎【五代目】 | Trackback(2) | Comments(6)

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Tracked from WHYの飲酒日記 at 2006-01-09 01:11
タイトル : 「蔵日記」(四ッ谷酒造五代目&五代目妻の日記)より
熊本支社に赴任していた頃(平成15年7月〜平成17年7月)の焼酎関連の話題はというと、空前の芋焼酎ブーム(対前年比140%)と堅実に伸びる麦焼酎(同105%前後)、そして低迷する米焼酎(同98%)、途中で爆発的に伸びだした黒糖焼酎(同200%)でした。#黒糖焼酎については月別の瞬間最大値だったと思います。特に芋焼酎の伸びは驚異的で造れば売れる、という状況の中、他の原料から焼酎を造っている蔵元は随分... more
Tracked from 独断的焼酎リポート at 2006-01-22 20:08
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焼酎リポートも、毎日飲んでいるわけでないため更新も滞りがちです。かといって、日にちをあけ過ぎるのもどうかなと思い、今後は私が気になる焼酎関連の話題にも触れていこうと思います。ということで、今回は私の大好きな麦焼酎「兼八」の蔵元・四ッ谷酒造さんの新たなる...... more
Commented by You at 2006-01-08 19:03 x
米麹の麦焼酎ですか?
楽しみ半分、んっ?半分ですねぇ。

まったく、「兼八」とは異なるものを目指しているのでしょうか?

「造り手の想いが焼酎に宿る!」と思っていますので、楽しみです。わくわく^^

追伸
 途中経過も報告されるのでしょうか?

以上
Commented by shochuya at 2006-01-09 11:42
You 様
コメントありがとうございます。
『兼八』と似たようなものだったら、『チャレンジ』にならないだろうし、鶴田(杜氏補佐)のオリジナリティーでは無くなるような気がして、今回のスペックに決めました。
あくまで想像ですが、丸みのある味わいを麦焼酎として表現できれば、と思っています。(文章で書きづらいですが…)
もちろん、途中経過も随時アップします。(忘れそうなので、ログとして。)
Commented by You at 2006-01-09 19:38 x
わざわざ、私のコメントに対応有難う御座います。

 米麹を使用するのですから、ふくよかな甘味を伴った麦焼酎になるのでしょうねぇ。飲み口に米の甘さを感じさせつつ、余韻に麦の香ばしさが出てくるような味わいでしょうか?

ますます、楽しみです。^^

追伸
 私のページのジオログの2005-2-4に「兼八」を私の麦焼酎No.1として紹介しています。ほんと好きです。^^

以上
Commented by tom_dom at 2006-01-10 15:42
壱岐焼酎は、殆ど米麹ですよね。
大分でも、米麹の麦焼酎て結構あるのでしょうか?
丸みのある味わいを麦焼酎ですか、楽しみですねー

ところで、これって市販されるんでしょうか?
このことが、一番気になってます。
Commented by shochuya at 2006-01-10 16:10
You 様
ですです。狙い通りにいくか??です。
Commented by shochuya at 2006-01-10 16:16
tom_dom 様
『壱岐焼酎』と呼ぶには、米麹を使わないと、そのように呼べないのです。
(たしか、そう決まったですよね。)
大分の麦焼酎では、ほとんど麦麹で、麦100%です。
市販については、まだ造ってもいないのでコメント出来ません。
(市販レベルに到達しないかもしれませんし…。)

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