森のささやき2015   

2015年 03月 18日

森のささやきの出荷も少し遅れながらも無事終了しました。
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平成19年に作成した森のささやきの開発経緯の資料が出てきたので紹介します。

<森のささやき 開発経緯>

1.開発の概略と目的
 大分県酒造協同組合では、平成13年に九州芸術工科大学石村真一教授(現九州大学教授)から、日本の広葉樹を焼酎貯蔵用の樽材として使えないか提案を受けました。
里山の広葉樹の用途開発を行い森林資源の循環による「里山」の復活をデザインすることが目的でした。
一方、焼酎の樽貯蔵は近年盛んになっていますが、私どもはウイスキーの世界とは異なる概念で麦焼酎の高付加価値化、差別化を確立していく必要があるとの認識を抱きつつありました。
そこで、石村教授の助言を受けながら大分県酒造協同組合においてこのテーマを取り上げ、平成14年度から平成16年度までの3年間「国産広葉樹による焼酎の貯蔵に関する調査研究」を進めてきました。
その結果、小楢(コナラ)を使用した樽貯蔵麦焼酎の開発にいたりました。

開発の目的  1.樽貯蔵麦焼酎の差別化と、樽財選択肢の拡大
       2.本格焼酎業界の活性化
       3.「荒廃した里山」の復活
        近年、日本の広葉樹は木材業界の流通組織もなくなり、
        農山村の生産者も管理や保全に対する意欲をなくしている。
        また、明治以来継承されていた針葉樹の集中植林による
        弊害も指摘されている。
        国産広葉樹の需要が広葉樹の生産者に生産意欲を沸かせ、
        本成果が「里山」復活の一助として一石を投じることが
        できれば幸いである。

2.開発の経過と内容
(1)試験対象広葉樹
 ホワイトオーク(対照:米国産)、コナラ、クリ、ミズナラ、クヌギ、ニレ、
 ミズメ、ケヤキ、キハダ、クルミ、サクラ、シホジ、センダン、タブノキ
 合計14品種

(2)試験内容
 ・平成14年度(初年度):
   ①日本の樽文化と広葉樹材の利用調査
   ②大分県及び中国山地の広葉樹の資源調査
   ③製樽技術の検討
   ④広葉樹品種別8リットル和樽による貯蔵試験及びきき酒評価
 ・平成15年度(2年目):
   ①中国山地及び福島県の資源調査
   ②各種広葉樹の20、100、200リットル和樽の試作
   ③貯蔵試験及びきき酒評価
 ・平成16年度(3年目):
   ①中国山地及び福島県の広葉樹資源の流通調査
   ②広葉樹材の絞込みと選択
 ・平成17年~現在 :
   ①実用化試験及び参加企業による実貯蔵
   参加企業:赤嶺酒造場、三和酒類、四ッ谷酒造、井上酒造、久家本店、
        ぶんご銘醸、八鹿酒造、江井ヶ嶋酒造   計8社

3.今後の課題
(1)広葉樹の流通組織の再構築が必要である。
(2)国産広葉樹材は外国産材に比べコスト面で高くなる。
(3)和樽の形状の開発(現状では洋樽の形状)。
                以上




四ッ谷酒造五代目
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by shochuya | 2015-03-18 10:30 | 蔵・焼酎【五代目】 | Trackback | Comments(0)

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