宮城県気仙沼市の大越商店様からのメール   

2011年 05月 25日

宮城県気仙沼市の大越商店様からメールが届きましたので紹介します。




お世話になります。
宮城県の大越商店 大越巌です。

お見舞いの電話ありがとうございました。
やっと、ドコモのモペラというFOMA回線を利用した形でメール等できるようになりました。本当に遅くなって申し訳ございません。

震災当日の内容からお話したします。
3月11日この日は、店から1kmくらい離れた、旅館を営んでいるお客様へ配達で伺っていた時に地震にあいました。この旅館のお客様の避難誘導を手伝い外へと非難しました。
アスファルトが地割れをし、その地割れが開いたり閉じたりととても気持ちが悪く長い時間揺れていました。
すぐに停電したので、その場で携帯電話のTVを見ました。そうしたら7分後に6mの大津が到達するという内容でした。

自宅の所在地は海抜5mということもあり、今回の揺れから考えても6mの津波が来てもおかしくない状況でしたし、それ以上の津波が来てもおかしくない状況でした。

そのあと急いで自宅に戻りました。母と息子が「お酒が割れたよ・・・」と騒いでいました。
お酒の実際の被害はワイン5本くらいと焼酎が2本くらいと母が話していました。
二人は津波が来ること自体知りませんでした。防災無線も寸断されていたので無理もありませんが・・・
私が戻るまで全く知らなかったのです。

思い当たる荷物を(私の緊急用リュック3個・ヘルメット・パソコン2台・毛布3枚・店の小切手帳・手形用紙・通帳・飲み物・任天堂DSを2台・おもちゃのピアノ・飴・防寒具・息子のランドセル・母子手帳・保険証など)1階にあるものを中心に軽ワゴン車に積み込みました。
いったん高台まで逃げ、二人と車を置いた後、ガス工事をするための工具を積んだトラックを取りに、走ってまた自宅へと戻りました。

車庫からトラックを出し、エンジンを掛けっ放しにして、家の中に入りポット・カセットコンロ・トランシーバー等を探しました。
ポット・カセットコンロはすぐ用意できましたが、トランシーバーだけが見つからず、そうしたら雨の降るような音がして来ました。
台所に行って扉を開けたら、水が流れて来ました。

もう焦りました。
玄関に戻ると庭を水が流れて行きました。
その中を膝下まで漬かりながら車まで走りました。
後を見ると10トンもあるようなトラックが流れて行き、乗り込むときはもう膝まで津波は来ていました。
車のマフラーに水が入ったせいか、ノッキングをして車はすぐ走りませんでした。

本当に焦りました。
何とか車が動きだし、急いで母と子供を置いてきた高台まで行くことが出来ました。
本当にあと数秒遅かったら死んでいたかと思いました。

私は日々、津波が来たら逃げる場所を決めていました。そこで駄目なら仕方ないと思っていましたので・・・
わたしの地区の避難所は、家から50m離れた自治会館で、ここの海抜は12m・・・・
ここは、駐車場も狭くいつもここでは何かと不安に思っていました。
ですから見晴らしも良く、車も楽に駐車できる高台を自分の避難場所と決めていました。



高台から見た光景は、まるで映画のようでした。
家々、車など渦を巻きながら流されていきました。

この晩は、家から2キロ離れた叔父さんのところに私の家族6人、親戚2人、ご近所さん含めて30人くらいの人がひとつ屋根の下に非難しました。
外は雪が降り、余震も大きくとても不安な夜を過ごしました。

来た津波はこの自治会館にまでにも達し、ここに非難していた住民数名をさらって行きました。
この地区と隣の地区で35名の人が流され、遺体で見つかったのは1人です。
翌日、近所の人と自宅を見に行ったら、この自治会館の前の国道に1人の遺体と、4km離れたところから流されて来た女子中学生の遺体が、わたしの家のすぐそばにありました。
近所の人みんなで2遺体を運びました。とても、とても辛い気持ちで・・・んーなんとも言えませんでした。

もちろん自宅は何もありませんでした。
あったのはお風呂の浴槽とコンクリートの基礎だけです。

全てのものが津波にさらわれて行きました。
まさか津波に全て持っていかれるとは夢にも思いませんでした。
本当に辛いです。
震災直後は「命だけあただけでも・・・」と皆さんは言いますが、亡くなった方、遺族には申し訳ないのですが
今では、死んでしまった方が良かったと言う声をいっぱい聞きます。
情けないですが、私もそう思うことが多いです。
東北人は我慢強いといいますが、ただ言えないだけなのかもしれません。

実際に来た津波は、6mをはるかに超え、17mとも22mともある大津波でした。

私自身も逃げ遅れ、膝まで津波に浸かってしまい、あと数秒遅かったら本当に駄目だったとあらためて思いました。

現在は自宅から19km離れた、母親の実家に仮住まいし、毎朝子供たちを送り、大越商店仮店舗に通勤しております。なかなか大変です。


さて、仕事の方ですが・・・仮移転の免許が30日に税務署から交付されます。
少しずつではありますが商売の方も頑張って行きたいと考えています。



以下、省略





今月末から大越商店様は酒販売が可能となります。どうぞ宜しくお願い致します。
弊社といたしましても、出来る限り協力したいと思っています。




四ッ谷酒造五代目
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by shochuya | 2011-05-25 13:24 | その他 | Trackback | Comments(0)

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